雑学

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    《すごく冷たいものをさわると、なぜ "痛い" の?》





    「手が切れるような冷たさ」とはよくいったもので、確かに強烈に冷えたものをさわると、冷たさではなく痛さを感じます。

    本当は冷たいはずなのに、どうして私たちの神経は痛さだけしかかんじないのでしょうか。

    私たちが触覚として温度や痛みを感じるのは、皮膚にある冷点、痛点という感覚器によるもの。

    冷点は冷たさ、温点は温かさ、痛点は痛さを専門に感じ取る器官です。

    大切なのはこの三種の感覚器の数で、これは同数ではなく、一平方センチ当たりでいえば、冷点は10、温点は3、痛点は15とそれぞれ異なっていて、圧倒的に痛点が多くなっています。

    この差は、感覚器が刺激を感じ取る強さの差、と考えてください。

    冷点と痛点が同時に働いた場合には、痛いという感覚のほうが優先的に伝わる仕組みになっています。

    普通の冷たさなら、冷点だけが作動し、私たちは冷たいとか感じないわけです。

    ところが刺激の強さが"ある線"を超えると痛点が作動し始め、 "つめたい" ではなく "痛い" と私たちに感じさせるのです。

    わざわざこんな手の込んだ仕組みになっているのは、冷たさも温かさも度が過ぎると体にとって非常に危険なので、痛みを知ることによって身を守るためなのです。









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    《塩分を適度にとる人のほうが低血圧だった⁉︎



    高血圧や脳卒中の敵ということで、すっかり嫌われてしまった塩分。
    「塩はとらなければとらないほどいい」と信じ、徹底的に食卓から除外した人もいるようです。
    この "嫌塩" の動きに警鐘を鳴らしたのが、東京医科歯科大学・難治疾患研究所の研究報告です。
    四十代の男女二千三百人を調べたところ、今までの常識とは逆に、塩分を多くとっている人の方が、かえって血圧が低いことがわかったというのです。






    また、高塩分なのに低い血圧のグループに入る人たちの食生活について、さらに詳しく調査した結果、塩分を多くとっている人ほど食事のバランスがよく、牛乳を多く飲み、アルコールは控えめで適度な運動をしていたといいます。

    つまり、塩分のとりすぎはいけないが、極端に嫌うのは逆に食生活のアンバランスを招いてしまう。
    塩分を気にしすぎて味気ない食事をするのではなく、いろいろな食品をバランスよく食べ、食生活を楽しむゆとりを持つことが大切なのです。























    《ファストフード店の看板には、なぜ赤色が多い?》



    ファストフード店の看板には、赤い色を使ったものが多いと思いませんか。
    白地に赤いロゴもあれば、赤地に黄色もあるし、パッケージに赤を取り入れている店も。
    目立たせるという目的もあるには違いないのですが、赤にはもう一つの心理的効果があるのも、商売上手な人なら知っているのかもしれません。
    赤は、食欲を誘う色なのです。
    ほかにも感情を高ぶらせる、活動的・積極的にさせる、男性ホルモンの分泌を促すなどの作用もありますが、どれも食欲に結びつきそうな作用ばかりです。









    食欲を誘うのは、黄色と緑も同じ。

    サラダにトマトやゆでタマゴを入れることがよくありますが、こうすれば赤、黄、緑が三色揃って、なるほど見るからにおいしそう。
    "食用増進三原色" とでもいうべき色なのです。そう思って町を歩いてみれば、確かに、赤、黄、緑を使った飲食店も多いようです。










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    《人間の脳から「麻薬物質」が出ていた⁉︎》










    たいていの人は、自分は麻薬なんかには縁はないと思っているでしょうが、実はそんなことはないのです。
    誰でも、体の中でつくっているものなのですから。
    強い痛みやストレスを受けると、脳や脳下垂体からエンケファリンやエンドルフィンといった、麻薬と同じ作用を持つ物質が出てきます。
    そういえば歯が痛いときなど、初めは我慢できなくても、だんだん痛みが和らぐようなボーっとした感じがしてくることがあります。
    そんなときには、これらの麻薬物質が脳から出ているのです。
    分娩中には、血液中のエンドルフィンの濃度は通常時の二倍、三倍と増していき、ついには六倍くらいになるそうです。
    また、死の苦しみも脳内麻薬物質によって和らげられているようです。
    臨死体験で、気持ちのいい夢を見ているようだったと語る人がいますが、それは脳内麻薬物質のせいではないかと考えられているのです。
    脳内麻薬物質は、痛みのときばかりでなく強いストレスや激しい運動時にも分泌されます。
    マラソンをしているとき、初めは苦しくても、一定の距離を過ぎたあたりからいい気持ちになってくるというランナーズ・ハイ現象。
    あれも、脳内が麻薬物質で満たされるせいだといわれています。











    《イスラム教圏の女性が顔を隠す「本当の理由」とは?》








    アラブをはじめ、イスラム教圏の国々の女性は、いつも体を寸分の隙間なく衣服で覆い、カフィエという四角い布を頭から肩まですっぽりと被って顔を隠します。イスラム教には、女性は夫以外の前では素肌や顔をさらしてはいけないという戒律があり、彼女たちはこれをしっかり守って、外に出ているときだけでなく家の中にいるときも、ああして顔を隠しているのだそうです。アラブの暑さは、文字通り、「脳みそを焼かれるような炎暑」(フリーマントル『革命家』)です。そんな中で、すっぽりと全身を布で覆っていなければならないとは、ちょっと厳しすぎる戒律のように思えます。





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    《昆虫は、なぜ死ぬとあお向けになる?》

    セミ、クワガタ、コオロギ、テントウムシなど、昆虫の死骸はほとんど決まってあお向けのかっこうをしています。
    これはどうしてなのでしょうか。
    結論から言えば、それが彼らには本当の休息の姿なのだ、ということです。
    昆虫には三対、六本の足があります。
    このように足の数が多くて細いのは、体重を上手に分散させ、どこにでも軽々とバランスよく止まれるためだといわれています。
    その六本の足を、乱れることなく屈伸させて動き回る姿は見事なものですが、これはもちろん、私たちと同様、筋肉が関節を統制しているからです。
    ところが死ぬと、その筋肉は化学変化を起こして収縮してしまうのです。
    そのため、足は内側に折り曲げられて体の重さを支えられなくなり、コロリとひっくり返って永遠の休息に入るわけです。
    チョウはあお向けではなく横倒しの形にぬりますが、これは大きい羽のせいで、体の重さを支えられないという理由は同じです。
    ところで昆虫には、危険が迫るとあお向けになって死んだふりをするものがいます。
    これは擬死といい、よく見ると足の位置が本当に死んだときとはちがっているはずです。

    《氷とアイスクリーム、冷たいのはどっち?》

    子どもを対象にした理科の実験教室などでは、「アイスクリームをつくってみる」という実験があるようです。

    牛乳に糖蜜(砂糖を液状にしたもの)を混ぜ、バニラエッセンスを加えた液を試験管に入れて、バー代わりの割り箸を突っ込みます。
    洗面器の中に氷を入れて塩をふりかけ、試験管を上手に並べて、液が凍ればでき上り。
    これは氷に塩をかけると温度が低くなるという触媒の実験。
    塩で氷の温度を下げてやっとアイスクリームができることからもわかるように、アイスクリームのほうが氷より温度はかなり低いのです。
    実際、こうしてでき上がった試験管アイスクリームは少し柔らかめで、もっと低い温度にしなくてはかっちりとはなりません。
    市販のアイスクリームの温度はだいたい摂氏マイナス十二度くらいで、氷よりかな、ら冷たいのです。
    だから、急いでかき込むと歯がギューとしみることがありますし、もちろんお腹だってびっくりしてしまいます。
    いくらおいしいからといって、食べすぎると必ずお腹をこわしてしまいますから、ご用心。







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    《高圧電線に、なぜトリが止まっても平気なの?》 

    感電とは、外から電圧が加わって体の中に電流が流れ込むことです。
    ですから、感電死の原因は電流です。
    1ミリアンペアの電流だと、わずかにピリッと感じる程度ですが、10ミリアンペアになると、かなりのけいれんを起こします。
    50ミリアンペアになると、心臓の筋肉がけいれんして死ぬ恐れが出てきます。
    わずかな電流の違いでも、体の反応はずい分違うのです。
    また、電圧が高いほうが、大きな電流が流れます。
    感電死の直接原因は電流ですが、やはり高電圧の電流は危険です。
    よくトリが高圧電線に止まっていますが、トリが感電しないのは、電線の抵抗が非常に小さく、二本の足のあいだの電圧がごくわずかだからです。
    トリの体に流れ込む電流は非常に小さいので、トリは感電せずに止まっていられるのです。


    《なぜ人間にはしっぽがないの?》

    人間にはどうして尾(しっぽ)がないのでしょうか。
    人類に進化する前のサルの頃は尾があったはずなのに、なぜなくなってしまったのでしょう。
    その答えを探るには、尾のある動物にとって、尾とは何であるのかを考えてみるといいでしょう。
    リス、キツネ、カンガルーなどは、跳んだり跳ねたりするとき、尾を上手に使って体のバランスを取っています。
    敵を威嚇したり、降伏の印として尾を上げ下げしたりする動物もいます。
    木の上で生活するサルは、枝にぶら下がったり木の実を取ったりと、手足の代わりに尾を使っています。
    ウシ、ウマ、ライオンなどの尾は虫を追い払う役目をしているし、カバはあの短い尾を左右に振ってフンを撒き散らすことで、縄張りを主張しているそうです。
    このように尾は、動物にとって大切なものなのです。
    ところが、イヌやブタのように家畜化された動物では、蓄養萎縮といって、尾がシンボル化し、退化の兆しを示しているのです。
    いい例がイヌ。
    野生のイヌは、寒気や寄生虫から身を守るために常に尾で尻を隠していますが、飼い犬はほとんどそんなことはせず、ピンと上に立てています。
    本来の必要性がなくなり、尾が自分を誇示するための道具と化してしまったのです。
    人間も同じで、直立して二本足で歩き始めると尾が邪魔になり、尾骶骨という痕跡だけ残して、退化してしまったのです。


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