《マンションで》
女 「なんだかこのお部屋にすわっていると、いつもだれかにジーッと見られているような気がして、気持ちがわるいわ」
男 「視線を感じるってわけか?」
女 「ええ…」
男 「いい勘をしているよ」
女 「そう?」
男 「うん、実を言えば、キミのすぐうしろの壁に、一人埋めてあるんだ」
《オフィスで》
サラリーマンA 「総務課のS子さん、あれで若い頃は、ずいぶんもてたんだって?」
サラリーマンB 「うん。本人はそう言ってるな」
サラリーマンA 「しかし、ひどい出っ歯じゃないか」
サラリーマンB 「そこなんだよ、おもしろいのは」
サラリーマンA 「なにが?」
サラリーマンB 「彼女が言うには、ボーイフレンドがみんな熱烈なキスをしてすうものだからって…」
《通勤電車で》
サラリーマンA 「キミんとこの課長、家を新築したそうだね」
サラリーマンB 「うん。エリート中のエリートだからな。家くらい建てられるだろうさ」
サラリーマンA 「なにか新築祝いを持って行ったのか」
サラリーマンB 「ああ、踏み台を一つ贈った」
サラリーマンA 「踏み台?なんだいそれは?課長の注文か」
サラリーマンB 「いや。オレたちを踏み台にしないでくれって…」
《空き地で》
子ども 「ボクんちではね、みんながなにかをほしがっているんだよ」
大人 「そう…?」
子ども 「ボクはね、ローラースケートがほしいんだ」
大人 「なるほど。ローラースケートか」
子ども 「うん。妹はね、着せ替え人形をほしがっているし、お母さんは新しいトースターをほしがっているんだよ」
大人 「お父さんに買ってもらえばいいじゃないか」
子ども 「そこなんだよ。お父さんは仕事をほしがっているんだ」
《研究室で》
研究員A 「おい。このごろはなにを研究しているんだ」
研究員B 「うん。今考えているのは独身者のための "インスタント女房" ってやつさ」
研究員A 「なんだい、それは?」
研究員B 「袋から出してお湯をかけると、たちまち新しい女房ができるんだよ。どうだ、スゴイだろう?」
研究員A 「ウーン。しかし…どうせ研究すんなら、既婚者のために、お湯をかけたと女房が溶けてしまうやつを先に頼むよ」
《七月のマンションで》
男 「首つり死体って、見たことあるかい?」
女 「ないわよ、そんなもの」
男 「オレ、一度見たことあるよ。崖の上から見下ろしたんだけどな」
女 「どんなだった?」
男 「そうだなあ。枝の下でユラユラ風に吹かれて、まるで紙みたいだったな」
女 「あら、そういえば…」
男 「どうした?」
女 「さっき、ベランダから下の公園を見てたのよ」
男 「うん…?」
女 「大きな短冊だなって思ったけど、あれ、七夕さまじゃないのね」
🟩美女満載
【ブラックジョーク大全】の続きを読む